書店員は無口だと思っていたら、とんでもなかった|本屋さんのレジ業務

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書店で働く前に、私が思い描いていた勝手な「書店員のイメージ」。
メガネをかけていて、物静か。文化系でインドア派。そしてどちらかといえば無口な人が多そう。

実際の同僚がどうこう、という話ではありません。

働き始めて、知ったこと。
それは、書店員って無口では仕事にならない!ということです。

では、レジ業務を例にお伝えしましょう。
お客さまになったつもりで、どうぞ!

STEP
「お次にお待ちのお客さま、どうぞ!」

列の先頭のお客さまをレジへご案内します。

STEP
「いらっしゃいませ。お待たせいたしました」

お客さまの多い店なので、列が伸びることもしばしば。

STEP
「お品物、お預かりいたします」

商品を受け取ります。

STEP
「手提げ袋はご入用ですか?」

袋の種類によって有料なので、先に確認。(お店によってこのあたりは違います)

STEP
「ビニール袋は〇〇円ですが、よろしいですか?かしこまりました」

手提げ袋が有料になった頃は、ちょくちょくお小言を言われたもんです。

STEP
「書籍△点でお会計〇〇円でございます」

レジを打って、商品点数とお値段を伝えます。

STEP
「お支払いは何でされますか?」

現金、クレジットカード、図書カード、商品券、バーコード決済、交通系などなど。気が狂うほど並んだボタンの中からチョイス。

STEP
「ポイントカードはお持ちですか?」

私のいる店舗では、入っている館のポイントと、書店グループ独自のポイントなど、併用できるものとできないものが入り乱れていて、覚えるのに必死です。

STEP
「ポイントのご利用はされますか?」

お会計が済んでから「使いたかった……」となると、全部やり直し。聞き忘れに要注意!

STEP
「今日のお会計分もポイントが貯まりますが、ポイントカードのお作りはいかがですか?」

ポイントカードを持っていないお客さまには、作成をおすすめすることになっているので一応。
もし作る場合は、ここで登録方法や利用方法、クーポンのお渡しなどの説明トークが追加。

STEP
「では、〇〇円(もしくはカード△点)お預かりいたします」

商品券と現金とか、図書カードで残りはバーコード決済など、支払い方法は様々。

STEP
「〇〇円お預かりいたしましたので、××円のお返しと、カード△点のお返しです」

お札をきちんと見せて数えますよ。カードの返し忘れ、最初の頃はよくやらかして真っ青になりました……。

STEP
「書籍、カバーをお付けしますか?」

不器用なので、いまだに見られていると緊張します。外国の方に「ワォ!エクセレント!」と喜んでもらえたのは嬉しかったな。

STEP
「大変お待たせいたしました。またご利用くださいませ」

袋に詰めるなどして、お渡ししながらにっこり。

STEP
「えっと地下鉄の行き方はですね……」

「トイレはこの階の奥に〜」「今日は暑いですね」など、まだまだ会話が続くことも。

もっともシンプルなレジ業務で、ざっとこんな感じです。
気づけばSTEP 15。
ひとりのお客さまに、これだけ話しかけています。
ここに書籍の在庫確認や、取り寄せ品のお受け取りや、問い合わせ、返品などが加わっていきます。

そして、実際に働き始めてびっくりしたのが、レジで渡す「ノベルティの多さ」!
「この作家さんの新刊を買った方には、この特製のしおりを渡してね」
「この絵本を買った人には、このうちわを」
「この出版社のコミックには、きらきらステッカーを」
「この帯がついた文庫には、限定カバーを」
……覚えることが山積みです。

そんなこんなで、頭も口もフル回転なレジ業務。

話すのがすこぶる遅い私は、手の動きに口が追いつかず、変なラグが出てしまうことも。

たまに、こちらが一言も聞かなくていいようにと、「袋とカバー、要りません。ポイントカードは持っていません。現金で」と、先回りして丁寧に伝えてくださるお客さまもいらっしゃいます。
すごくすごく嬉しい。
なのに、そんな時に限って「あれ、なんておっしゃったっけ?」と忘れてしまうことも。
なんとも情けない話です。

お忙しいお客さま。長い列に並んで、イライラすることもあると思います。
でも、もし心に少し余裕がありましたら
「あーこの人さっきも同じこと聞いてたけど、忘れてるな」くらいで、許していただけると幸いです。

まあまあ喉や唇カラカラで、大好きな本を売っておりますので。

そして、ノベルティ。
お渡し忘れていましたら、どうぞ教えてください。
(きっと忘れているだけです。ごめんなさい。気をつけます!)

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